拒食症の方は、みなさんそうではないかと思うのですが、街を歩いていて拒食症の人がいると、目ざとく発見します。
普通の健康な人は、近くに拒食症の人がいても気づかないことが多いのですが、自分が拒食症の場合、「あの人も拒食症!」と一瞬見ただけでわかるのです。
最近、街を歩いていると、中高年の拒食症の人が増えているように感じます。
今回は、拒食症の人が高齢化していることについて、書きたいと思います。
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1.拒食症の人は、他の拒食症の人にすぐに気づく
拒食症の人は、街を歩いているときに他の拒食症の人にすぐに気づくのではないでしょうか?
実際には他の人と話したことがないので、絶対というわけではないのですが、おそらくそうだと思います。
なぜなら、私が街を歩いていて他の拒食症の人を発見したとき、向こうも私を「じっ」と見ていることが多いからです。
お互いに、すごく意識してしまうのですね。
夫や母と歩いているときに他の拒食症の人を発見すると「あの人も拒食だよ」と言ってみるのですが、夫や母は「えっ」などと言って全然わからない(気づかない)みたいです。おそらく、拒食症の患者同士しかわからないのでしょう。
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2.中高年の拒食症患者が増えている
このような感じですので、私は街を歩いていて拒食症の人がいたら、ほぼ見逃すことがありません。
それで最近気づいたことがあります。
それは、昔より確実に拒食症患者が高齢化していることです。
私が若かった頃は、拒食症の人は10代の高校生などが多く、年上でも20代まででした。
40代、50代などの人は(ほとんど)いなかったのです。
私は17歳の時から拒食症ですが、母は昔から私に対し「40歳になって拒食症の人なんているはずないから、あんたもほっといても治る」などとしょっちゅう言っていました。そのたび私は強い苦痛を感じていました。実際に、何という言い方かと思いますし、それは見事に外れたわけですが…。
そして、最近街を歩いていると、実際に40代、50代やそれ以上の拒食症の方を見かけるようになってきました。
おそらくみなさん、私と同じように高校生や大学生の時に拒食症になって、治らずに年をとってきているのでしょう。もしくは、大人になってから拒食症になる方もけっこうおられるのかもしれません。
どちらにしても、中高年で拒食症というのはかなり悲惨だと思います(自分も含めてですが)。
昔は「40歳になって拒食なんてあり得ない」と思われていましたが、今やそれは現実となっています。
3.拒食症とダイエットや美容は関係ない
おそらく、昔「40歳になって拒食はあり得ない」と思われていた理由は、40歳になる頃にはダイエットや美容、体型に対する関心が薄れるからであるということだったのだと思います。
しかし、拒食症になる人は、別に痩せたいとかダイエットしたいとか思っているわけではありません。
少なくとも、私は今の体型が嫌いですし、どうにか健康的になりたいです。
しかし、痩せている自分、体重が少ない状態に依存しているので、異常な考えを取り払うことができないのです。
だから、いくつになっても拒食症は治りません。ダイエットとか美容とか体型、ファッションなんて全く関係ないのです。
こうしてどんどん貴重な時間が失われていくと思うと、うんざりします。
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4.拒食症は、「かかっていた年数だけ治療にかかる」
拒食症は、年をとればとるほど治りにくいです。
以前かかっていた病院の先生に「拒食症は、かかっていた年数だけ治療にかかる」と言われたことがあります。
つまり、拒食症であった年数だけ治療機関が必要ということです。たとえば1年拒食だったら1年で治りますが、10年拒食だったら10年かかるということです。私は20年だから20年かかるということでしょうか。それだと、治った頃にはもうおばあさんですね。死んでいるかもしれません。
そう考えると、私はやっぱり一生拒食症から抜け出せないのでしょうか…。そう思うと結構辛いですね。辛いというか、うんざりして人生を投げ出したくなります。後ろ向きな内容で、申し訳ありません。
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