摂食障害(拒食症)になると、周囲から見ると「ぎょっ」とするほど痩せてしまいます。
なぜ生きているの?と不思議になるくらい「骸骨」の状態となります。
私もそういう時期が多かったです。
ところが当人は、そのようなことをまったく意に介していません。
むしろ、「ガリガリで骸骨な状態」を心地よいと思っているくらいです。
そして、他の誰よりも痩せていたい、と思っています。
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1.「誰よりも痩せていたい」
拒食症になると、なぜか痩せていることに心地よさ、居心地の良さを感じます。
痩せていると、安心できるのです。だから、依存症と呼ばれるのかも知れません。
「なぜ痩せていると良いのか?」「格好良いことないよ」「周囲の人も驚いてみているよ」
筆者も、今まで何度その質問をされたか分かりません。
2.他の人が気になる
摂食障害になると、他の痩せている人が異様に気になります。
他の方がどうかはあまり詳しく分からないのですが、少なくとも筆者の場合、それが異常に強いです。
たとえば、テレビで痩せている女優さんが出てきたら「この人は何キロくらいなのか?私より痩せているのではないか?拒食症ではないか?」などと考え始めて頭がパニックになります。
ネットで写真や情報を探しまくって、結局何の解決もできず、何時間も経過していることもあります。それを何日も繰り返して、不毛です。完全に時間の浪費になります。
また、道を歩いていて少し細身の女性がいると、やたらと気になって凝視したりします。
あと、同じ病気の人がいると、すぐにわかり、異常の反感や嫌悪感を覚えます。
「あの人も、私と同じようにわけのわからない痩せ願望を抱いて狂った考えをしている」
自分を映すような気がして、嫌になってしまうのでしょう。
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3.ターゲッティングをしてしんどくなる
拒食症患者はやせ願望を持って、人と「やせ競争」をすると書きましたが、私の場合には、誰かをターゲッティングすることが多いです。
集団生活をすると、誰か1人にターゲットを定めて、その人と食べる量を比べるのです。そして、絶対にその人より少なくしか食べません。
たとえば、クラスや会社などの職場、ツアー旅行の旅行客などの団体に入ると、その中でもっとも痩せていそうな女性を探してターゲッティングするのです。当然、相手の人は普通の人ですから、私からそのように思われているなんて、これっぽっちも思っていません。
相手は細身なので、たいてい小食です。私は「もっと食べてほしい」などと言うこともできず、悶々と過ごすことになります。団体の観光ツアーに参加したときにたまたま一緒だった女性が気になって、「きちんと食べているだろうか?」と心配なあまり、飛行機の中で機内食が出たときに、トイレに立つフリをしてわざわざ見に行ったこともあります。
相手は全く知らない人です。自分でも、本当に頭がおかしいと思い、嫌になります。それでもやめられないのです。
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4.人にたくさん食べさせようとする
また、一緒に食べる人には、とにかくたくさん食べさせようとします。私も、今も夫や高齢の母に異常にたくさん食べさせていて、本当に罪作りだと思っています。
毎日が後悔と、それでもどうしようもない辛さの嵐です。
今回は、痩せ競争のことと、人に食べさせる辛さについて、書いてみました。
いつかこのような呪縛から解放されたらどんなにいいかと思います。が、あまりにこの生活が長いためか、もはや期待はできないとも思ってしまいます。いつものことですが、人生に希望を失いがちです。すべて投げ出したい、どうでもいい…。そんな思いで毎日を過ごしています。
同じようなことで悩んでいる方のため、祈ります。
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