筆者について

無意味なマイルールと、些細なことで切れてしまう辛さ

筆者本人のやせているときと小康状態になったときの対比の写真を動画で掲載しています。 体重は最低20キロ、最高40キロくらいです。まるで別人なので、よかったら是非みてみてください。

拒食症になると、特に食べ物のことでは非常にナーバスになります。普通の人では考えられないようなことで、イライラして腹を立てて、ぶち切れてしまいます。

私も、普段は穏やかな性格ですが、食べ物のこととなると必死になり、大声で怒鳴ってしまうことも多いです。

 

今回は、拒食症の人が作る、意味のないマイルールと、ほんの些細なことで切れやすくなることについて、書いてみたいと思います。

 

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1.食べ物に関するわけのわからない「決まりごと」

拒食症の人は、おそらく多くの場合、食べ物に関する自分なりの決めごとを作っていると思います。

たとえば、

「昼は絶対12時に食べる」

「夜ご飯は、何が何でも7時に食べ終わる」

「朝ご飯のメニューは〇〇、昼は▽▽、夜は××(それ以外絶対食べない)」

「肉魚は絶対に食べない」

「炭水化物は絶対に食べない」

「好きに食べて良いのはノンカロリーの食材のみ」

など、いろいろな「マイルール」があります。

それが守られないと耐えられないので、毎日確実に繰り返しています。

 

私も、昔は「夜ご飯を絶対7時までに食べる」というルールを作っていましたし、今は「昼ご飯は絶対、平日は2時以降、休日は1時以降にならないと食べない」というわけのわからないルールを決めています。理由はありません。

 

また、自分から「食べよう」というのは絶対に嫌です。周囲から勧められて初めて食べる風にしないと耐えられません。

「自分から食べると言ってしまった、自分から食べると言ってしまった!」

ということで、頭の中がパニックになるからです。

 

夫や母親が、決まったときに「食べよう」と言ってくれないと、「なんで!」と言って、切れます。それでも、自分から「食べよう」とは言えず「何か言うことがあるでしょう!」と言って、相手を困らせます。

 

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2. 気に入らないと切れる

さまざまなマイルールを定めている関係もありますが、拒食症になると、些細なことで、ひどくぶち切れてしまいます。

切れるポイントは、マイルールに反する状況になったときももちろんですが、それには限りません。

また、同じこと言われたりされたりしても、切れることもあり、切れないこともあります。

そのときによって対応が異なり、それぞれについて、理由は全くありません。

 

たとえば、私の場合、夫と一緒に食事をしていたとき、夫が先にスープを飲んでいたことがあります。そんなとき、夫が普通の話をしながら飲んでいると、イライラしていて「早く飲んで!」と言って切れることがありました。

 

そこで、別の機会に夫がなるべく早くスープを飲んでしまおうとしたとき、私は「なんでスープを全部飲むのか、私に途中で勧めないのか!」ということで切れました。

 

夫にしたら、ゆっくり飲んでも早く飲んでも怒られるので、意味不明です。どう対応して良いのかもわからないでしょう。

 

もちろん、私もこのようなことが理不尽なことは重々分かっているのですが、全くコントロールできないのです。

 

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3.尋常ではない切れ方

しかも、いったん切れると、尋常ではない状態となります。

 

まずは、食事をしていたお店中に聞こえるくらい大声で怒鳴り散らします。「何で!」「むかつくんじゃ!」「死ね!」などと、めちゃくちゃにわめくのです。

しかも、すぐにはおさまらず、店を出た後も、えんえんと怒鳴り散らします。殴ってしまうこともあります。あまりに混乱して、電車の線路に飛び降りようとすることもありました。

 

電車の中でも怒鳴り続けるので、周りの人から「静かにしてください」と言われたり、飲食店で「迷惑なので、外に出てください」と言われたりしたことも何回もあります。

 

もちろん、筆者は普段は普通の人です。ところが、飢えが私の頭をおかしくして、普通の行動をできなくさせてしまうのです。

普段は普通な分、こういうわけのわからない行動をとる自分に対し、酷い嫌悪感を感じます。

 

4.本当に辛いのは、大切な人を傷つけていること

実際、こんなことを考えていると、完全に気が狂っているな、と思います。

 

本当に最悪な人間です。後で自分を取り戻したときに「なんて酷いことをしたのだろう」と後悔と言う言葉では表せないほどの辛い思いにさいなまれます。

 

私は、おそらく本当は穏やかな人間なのだと思います。なぜなら、食べ物に関するわけのわからない内容で切れるとき以外は、争いごとが大嫌いで平和に生きていたいと願っているからです。戦争も喧嘩もややこしいことも大嫌いで、猫のようにのんびり寝ていたいと思っています。

 

それなのに、病気のイライラで、ふとしたきっかけで周囲が驚くような言動をします。

 

そんな風に、自分を失ってしまうことが、本当に辛いです。

そして何より、一番大切な夫や母親などの家族に対し、酷い暴言を吐いたり暴力を振るったりして傷つけてしまうことが、もっとも辛いです。

本当に、私なんか生きている価値がない。それどころか、生きていると害悪です。死にたい、と本気で思います。

 

でも、自殺するほどの勇気もないんです。本当に、情けない人間です。

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